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なななんと、ブロともの「CANDY BOX」水聖さんが拙宅の歴史創作漫画「蔦屋一家」の小説を書いて下さいました!!!
もう幸せすぎてどうしよう?!


以前描いた歌麿と北斎の絵をイメージして下さったそうです!
「蝋燭の灯りで貴女を描く」
歌麿

「夕焼けスランプ」
夕焼けスランプ




絵師ふたり 喜多川歌麿と葛飾北斎



蝋燭の灯りがゆらめく。
その下で、彼は一心に筆を動かし続けていた。
いつから描いているのか、今、一体何枚描いたのか。
そのようなことは彼の脳裏にはない。
彼はある衝動に突き動かされるように、描き続ける。

「歌さん・・・」

彼に向かって微笑んでくれたあのひと。
その、花がほころぶような笑顔を。
匂い立つような色香を。
彼が感じたときめきを。

残したい、伝えたい。

その思いだけを胸に、
喜多川歌麿は絵筆をふるう。

そして・・・。

「でき、た・・・」

そう呟くと、当代一の浮世絵師、喜多川歌麿はそのまま倒れこんだ。

蝋燭が燃え尽き、灯りが消える。
だが、奇しくもそのとき、東の空から朝日が昇ってきた。

曙光が照らし出したもの、それは。

すべての力を出し切り、深い眠りの中にいる歌麿と、一枚の美人画。

それは、浮世絵師、喜多川歌麿の名声をさらに高める、傑作中の傑作だった。




それから数日後のこと。

蔦屋はいつにも増して賑わっていた。

「どうしたんだろう・・・」

画材を求めて蔦屋を訪れた鉄蔵、のちの葛飾北斎は呟いた。

「あ、鉄ちゃん。鉄ちゃんも歌さんの新作買いにきたの?」

声をかけてきたのは親友の滝沢馬琴である。傍らには十返舎一九の姿もあった。

「歌さんの新作?」
「鉄ちゃん、知らないの?すごい評判なんだよ、ねえ、いっくん」

馬琴は同意を求めるように、隣に立つ一九を見上げた。
一九は苦々しげな表情を浮かべながらも頷いた。

「確かに歌さんは絵師としては素晴らしいと再認識しましたよ。人としては色々と残念ですが・・・」

滅多に人を褒めない、特に歌麿に対しては辛辣な一九にしては珍しい。彼にとっては最大級の褒め言葉だ。
鉄蔵の胸が騒いだ、一体どんな作品なんだろう。

「それ、どんな・・・」
「たった今、手に入れてきたところ、これだよ。確かにすごいよね、魂入ってるっていうか・・・」
「ちょっと見せて!」

鉄蔵は馬琴の手から絵を奪い取った。
そのまま食い入るように絵を見つめる。
手が震えた。
しばらくは息をすることすらも忘れていた。
なんて・・・

なんて・・・

言葉にならない。
それは人知を超える素晴らしさだった。

にっこりと微笑む美しいひと。
鉄蔵は、そのひとが眼前にいるような錯覚に陥った。
そのひとの息遣いや甘い香りまで感じられる。
こんな、こんな素晴らしい絵は、今まで見たことがない。

鉄蔵は絵を持ったまま走り出した。

「あー、鉄ちゃんったらどこ行くのー!絵、返してよ!」

背中で馬琴が叫んでいたが、もうその声は鉄蔵には届かなかった。



鉄蔵が辿りついたのは歌麿の家だった。
引き戸を開けようとしてしばらく躊躇う。
鉄蔵の絵師としての情熱がここまで彼を走らせてきたのだが、いざ歌麿の姿を前にしたら何と言えばいいのだろうか。

「歌さん、すごい、素晴らしいです」

・・・ってか。
う、いや、無理だ。恥ずかしい。
何しに来たんだ、自分は。
もう帰ろう。

鉄蔵が踵を返したとたん。

ドン、ガン、バキッ!バサバサッ!

後ろで何とも不思議な物音がした。
間違いなく歌麿の家からだ。

「どうしたの、歌さん!」

鉄蔵は思わず、引き戸を開け、家の中へ入った。

中には、倒れた文箱と書物の山、横倒しになった燭台と折れた蝋燭。
しかし、肝心の歌麿の姿はない。
歌さん、どこだ。
鉄蔵がそう思っていると、書物の山がごそごそと動き、その中から這い出してきた人物がいた。
そう、その人こそが、さきほど鉄蔵を感動させた素晴らしい浮世絵を描いた喜多川歌麿に他ならなかった。

「あ、鉄ちゃん。いいところに・・・」

歌麿は嬉しそうに微笑んだ。
邪気のない笑顔ではあるが、大人気ないことこの上ない。威厳とは真逆のしまりのない顔だ。

「なにやってんですか、歌さん」
「うん。絵が一段落ついたから、部屋の模様替えをしようかと思い立って、文箱を移動させようとしたら・・・」
「うっかり文箱を倒してしまって、燭台につかまろうとしてそれも倒し、蝋燭を折ってしまった挙句、書物に埋もれたと」
「そうそう、鉄ちゃんすごいね、何でわかるの」
「長い付き合いだからね、歌さんとは」

本当にこの絵を描いた人なんだろうか、鉄蔵はげんなりした。

「じゃあ、僕はこれで」
「え、手伝ってくれないの、鉄ちゃん」
「わかってないね、歌さん。僕に片付けを頼むなんて無理に決まってるでしょ」
「うーん、それもそうか」

鉄蔵の部屋の散らかりようを思い出したらしく考え込んでしまった歌麿を残し、鉄蔵は部屋を後にした。

“確かに歌さんは絵師としては素晴らしいと再認識しましたよ。人としては色々と残念ですが・・・”

一九の言葉が思い出される。
(残念すぎるだろう・・・)
鉄蔵は深いため息をついた。




「はあー、ダメだ。こんなんじゃ・・・」

部屋に戻った鉄蔵は、絵筆を握り締めたまま、床に仰向けに寝転んだ。
床の上には、数え切れないほどの絵が散らばっている。
どれもそれなりの完成度には達しているが、今朝見た歌麿の絵の素晴らしさには及ぶべくもない。
どうしたら、あんな絵が描けるんだ。

開けっ放しの戸口から、夕日が差し込んでくる。
何気なく、そちらを見た鉄蔵は弾かれたように起き上がった。

息が止まりそうなほど美しい夕焼け。
その色を写し取りたい。

再び紙に向かった鉄蔵は一心不乱に筆を動かし続けた。

鉄蔵、のちの葛飾北斎が名声を得るのはこれよりもう少し後のことになる。
だが、そのときは確実に近づいてきていた。



                          完







はぁはぁはぁ!!(呼吸困難)
ど・・・っどうしたらいいのこの二人かっこかわゆすぎる!!!!!
まさかもう本当にこんな幸せ者な私で許して下さいでございますなんだぜ!!!!!(興奮により思考力低下)

・・・失礼いたしました・・・。
もうあの・・口調とか性格とか本当に正確に書いて下さっている上にさらにその文章能力によって4人が素敵な男前に仕上げられていて・・。

もおううううう自分のキャラだということなんて綺麗に忘れて恋しそうになりました。あ ぶ な い☆

私今から幸せ噛みしめて無限の宇宙へ飛び立ってくる!しゃきーん☆(興奮による思考力低下続行中)

絵を描くとすごい歌麿さんの描写とかふだんは残念だけど可愛い歌麿さんとか水聖さんの書かれる歌麿に悶絶せざるをえませんでしたっ
私もこんな歌麿描きたい!

歌麿の家に勢いで来たものの戸惑う北斎とかなんでしょうかあのもう可愛いのに台詞がなんかカッコイイ!!
いったいこのときめきを私はどこに持っていけばいいのでしょうか?!



水聖さん、本当に本当にありがとうございます!!
もうもうとてつもなく大好きです!!!









追記になんだか描きたくなっちゃった「絵師ふたり」の絵があります。

水聖さんの素敵小説の余韻を壊したくない方は オープンノォオ!!ノーオープン!!!!(イギリスで知らないおじさんが叫んでたセリフ)




前回の記事にたくさんのコメント、拍手ありがとうございましたっ!!!本当に嬉しいです!!
eshihtr


失礼いたしました!!
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コメント

こんにちは、びたみんさん。

いとしの歌さんを書かせていただき、幸福な気分にどっぷり浸っているみさとです。
歌さんと鉄ちゃんの魅力をもっと伝えられたらよいのですが、筆力が追いつかず申し訳ありません。

このような粗品を受け取ってくださり、さらに素敵絵まで見せてくださって本当にどうもありがとうございます。
掛け軸みたいですね。ため息・・・。
ああ、部屋に飾ってずっと歌さんと鉄ちゃんを眺めていたいです。
つつがなきやびたみんさん!

水聖さんの小説すばらしいですねーーーーっ!!o(≧▽≦)o
歌さんが絵を描くときの姿勢とか緊張感とか息づかいとかがメチャメチャ伝わってきて
パソコンの前で悶えまくっておりました。。。
そして鉄っちゃん!鉄っちゃん!!(バンバンバン)←机叩
歌さんに追いつこうとがむしゃらに絵を描くあなたが大好きだーvvv
茶目っ気の馬琴様とがんばって歌さんを誉める一九様もツボです。
あまりにも素敵だったので一気に3回読んじゃいました☆

そしてとどめはびたみんさんの美麗イラスト!!!
かわいい2人ときりっとした2人と、歌さんの微笑みにやられました。
何より鉄っちゃんが歌さんをチラチラ気にしているような視線がたまらんです!!
ああもう萌えすぎて立てません…このダメ脳をどうにでもしてください…。

水聖さんびたみんさん、ステキ記事本当にありがとうございました!
おふたりのお陰で浮世絵熱がヒートアップしそうです。
こんなの……そっこくオープンするに決まってるじゃないですかっ☆

ひゃぁ~~~奇跡のコラボレーション☆☆
水聖さんの文章、綺麗だなぁ。
 蝋燭の灯りがゆらめく。
から、
 そして・・・。
までのところ。特にドキドキして読んでいました。
あぁ……心臓に悪いです(めちゃくちゃ良い意味で!!)

そして、びたみんさんの絵!やっぱりステキ~はわわわわ。
2人の表情好きです。ですが、実は新しい畳みたいな和紙?の緑と桜の方にもホレボレしていたり。
「花がほころんで匂い立つ」ことを感じさせてくれるような絵です*^^*

びたみんさん、水聖さん、ステキ作品ありがとうございました☆
いいですねぇ。
水聖さんの蔦屋一家へのラブぅが込められてますねぇ。
さりげない日常の一こまに感じました。

歌さんはそんな風に一枚に入魂していたのだろうなとか、鉄ちゃんの絵師としての気持ち。
焦りだったり、賞賛だったりの複雑さもあって、とてもいい作品ですね。

水聖さんのブログで見た、びたみんさんの作品もしかりです。
深く読み込んでいるから、挿絵が描ける。

とても素晴らしい友情。
お互いを高めている。
賞賛しかありません。
堪能させてもらいました。
ありがとうございます。
こんばんは!びたみんさん。

うほああぁぁ 何ですかこの素敵小説は!素敵すぎて今テンションMAXです!
水聖さんすごいです。もう、読みやすくて一気に読めちゃいました☆歌ちゃんと鉄ちゃん。絵師同士それぞれの複雑な気持ちが伝わってくるようです。すごく深いです。
こんな素敵小説が読めて私は幸せ者です。
幸せなひと時をありがとうございましたああ!

…イギリスのおっちゃん。何ゆーてんねん。
オープンイエェス!!イエスオープン!!!!
(パカッ)
ふおああぁぁっ オープンして正解だぜ☆
歌ちゃん鉄ちゃんステキや。掛け軸絵みたいになっているのがまた。2人のそれぞれの表情が奥深いです。びたみんさん、いつも素敵絵ありがとうございます!

また、参上いたします!では!
水聖さああああああんっっ!!
お返事遅くなってすみませんっもうもうもうっ本当に素敵な小説をありがとうございました!!
何回読んでも素敵です!まだまだ読みます!←

歌麿と北斎の魅力は私なんかではいつも描き切れずやきもきしていたのですが(歴史創作って人物へのファン心理ありきなので自分のキャラのような違うような不思議な感じです (笑))水聖さんが素敵に魅力を出してくださってもう・・・ますます歴史ラバー熱があがりました!!ありがとうございます

こここちらこそこんな素敵小説に駄絵をつけてすみませんっっ!!
そう言っていただけて嬉しいですーーーー!!
もう本当に本当に感謝してもしきれません!ありがとうございましたっ
つつがなきやゆささん!
水聖さん本当に素晴らしいですよねーーーっo(≧▽≦)o
絵師かっこいい!!かっこいい絵師っ!!
息遣いまで表現できるなんて・・・・ごくり
歌麿に追いつこうとする北斎に萌えたとか言えません!!
え、3回も・・・ですって?わわ私だって毎日何度も何度も読んでますえっへん☆(まさかの張り合い)
失礼いたしましたorz私にとっても本当に嬉しいですっゆささんありがとうございます~~~!

ひええそして私のだめ絵にももったいないお言葉ありがとうございます!!
北斎の視線にも気づいてもらってもうガッツポーズですっ嬉しいっ
もうガン見です!気にしまくっています!追いつきたい~~っと思ってるところ描きたいなぁと思ったら1コマでは描けませんでした(笑)
もも萌えてくださったなんてなんという光栄!!ぴゃっ
私は常日頃から玄ちゃんとマッキーに萌えていまs(ry

こちらこそコメントいつもありがとうございますーー!!
え、浮世絵熱が?!それはレッツヒート!!←英語おかしい
おあまぁ!オープンしちゃったのですねっ

わ、私も水聖さんの素敵文章にドキドキしっぱなしでそのうち止まりそうですっ
きれいな文章ですよねーーっ本当に春さん初め文筆師のみなさん本当に尊敬です!!

わわ私の駄絵にまでっありがとうございます!!
和紙の緑色ってきれいですよね!!先日浮世絵展に行ったときに絵もですが紙の質感までもが統一されていてきれいだなぁと思っていました。それに近い色が出ていれば嬉しいですっ☆☆
桜はのせる位置にものすごく悩みました(*^_^*)春さんにそう言っていただけてよかったーー!

>花がほころんで~
うおおおっさすが春さん!セリフ回しがかっこよすぎますっ私も言いたい!!←

コメント本当にありがとうございます~~!!!ヽ(^∀^)丿
水聖さんが歌麿たちを好いてくださっているなんてもう感無量で本当にうれしいですっ
さりげない日常をえがくのが一番難しくて、そして読んでいて楽しいのだなぁと思いました。

水聖さんの書かれた二人の絵に対する姿勢とか本当にかっこいいですよねっ
そんな気持ちに共感できたり萌えてみたりでもう大忙しです!(笑)

水聖さん宅の私の絵も見て下さったそうで・・・あわわわっ
本当はもっと美しい二人なのにーーーっとおもうものの私の限界点でした^∀^;
確かに本当に読み込んでます!それはもうストーカーのごとく←
ぴゆうさんの小説も実は通して何度か読んでます!ストーカーですみませんorz

ここここちらこそ、いつも優しいコメントを本当にありがとうございますーーーっ!!
うっひょおおおおおおっですよねですよねっ!!素敵ですよね!!
絵師同士の複雑な思いをこんなに表現して下さるなんて!!もう本当に悶えました。
私もこんな素敵小説をいただけて幸福の極みですっそしてそれをひばりさんに読んでいただけて本当に光栄です~~っありがとうございますっ!!

イギリスのおっちゃんに負けずにオープンしてしまったのですね!
オープンイエス!に盛大に受けました!!ヽ(^o^)丿

掛け軸風にしてみましたっよかったです掛け軸とわかっていただけてっ←
ここここちらこそっいつもコメント本当にありがとうございますーーっ嬉しいです!!
ぜひぜひまた来て下さい☆☆
水聖さんの蔦谷一家再現率半端なかった!!

うおおなんじゃこりゃあすごいー!!

愛、愛を感じます!!
再現率が高いってことはそれだけ観察されてるってことで、
それだけ観察するには愛がないと!!

てっちゃンと麿の絶妙な関係が見事です~
惚れ直す~うひょ~!!
だよねだよねそうだよね!!!
すごすぎるよねーーーっ口調とか性格とかすごい再現して下さってるのにでもなぜこんなに素敵なの?!
もう一家まるごと養子に出したい!

うおおお、水聖さん愛してくださっているならもう感無量で倒れそう!嬉しい死んじゃう!!

本当、この二人の微妙な距離感とか信頼関係みたいなのも出ててこれどうしたらいいの私っ
もうううう素敵すぎるーーーっ

そしてこんな所で私信でごめす。昨日はありがとう~~~っ!!楽しかったですん☆☆

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